本日の準々決勝の中で一番の好ゲームは、県岐阜商対横浜の試合でした

下馬評では圧倒的に横浜有利・・・と言われてましたが、高校野球は何が起こるか分かりません。手にハンディのある横山選手の素晴らしい活躍と共に勢いを感じる今日の県岐阜商の勝利でした

しかし、今日の試合では明らかな誤審とも言える場面が4度も有りました

結果的に県岐阜商が勝利したから良かったものの、もし県岐阜商が負けていたら悔やまれる試合になっていました

県岐阜商対横浜で審判が4度の誤審

試合終了と同時にXが炎上状態になっています

試合直後は誤審が3度と見られていましたが、下記のXを見ると誤審は4度と見るのが妥当か。

 

ヤフコメでも批判殺到しています

↓ ↓

(コメント①)

球場は確かに県岐阜モードでしたが、審判などは横浜高校有利に審判も判定していたような気がする。 あのゲッツーも足離れていたけど、ジャッジは早くしないと。

1年生がライト際に打った当たりもギリギリヒットのように見えてプロならリクエスト対象。 スクイズを防いだ横浜高校の捕手のブロッキングもプロならコリジョン適用されてもおかしくない。 アマチュアだから仕方ないのかもしれないけど、あからさまに判定が横浜寄りだった。

(コメント⓶)

審判の誤審で負けなくて良かった。 今日は3〜4個くらい横浜寄りの判定があった。

唯一県岐商に有利な判定があったとすれば、最後の決勝タイムリーを打った選手のツーストライク後のストレートがボール判定になったくらいか。

でもそのおかげでサヨナラだったしね。 

鍛治舎前監督が名門再建

2018年から県岐阜商のOB鍛治舎監督が就任。それまで長らく低迷していた県岐阜商が変わり始めます

就任翌年の19年秋には東海大会準優勝を収め、その後、明治神宮大会で優勝した中京大中京に6対9と接戦を演じます。

鍛冶舎監督の下で部員も急増する中で、20年センバツ、21年センバツ、夏の甲子園に出場。

昨夏は投打ともにタレントを揃え、甲子園有力と言われながらも準優勝に終わりました。しかしながら鍛冶舎監督は新チームの選手たちの練習の雰囲気を見て「秋の東海大会で優勝できる」という確信を持ちます。

 

「このチーム状態ならセンバツは確定。早く次の指導者に託した方がよい!と思い退任を決めました」

、、、と現在のチームに手応えを感じて、藤井潤作監督に託しています

鍛冶舎監督に関しては賛否両論ありますが、県岐阜商の再建に関しては、お見事!というしか無いですね。

それでも、古株のOBからは快く思われてなくて秀岳館カラーのユニフォームが、直ぐに以前のユニフォームに戻されたのは、恐るべき名門校OB達の圧とも言われています

佐賀北以来の公立高校の優勝なるか?

本日のベスト8進出校の中で公立高校は県岐阜商だけです。今日の横浜戦も正直、県岐阜商の勝利を予想する人は殆ど居なかったハズです(失礼ながら)

しかし、いざ試合が始まると完全に県岐阜商の勝ちパターンでした。何より驚いたのは攻撃力です。県岐阜商は名門とは言えども決して恵まれた環境では有りません。

名門野球部としては珍しく寮もありません。通学が難しい選手は高校の近隣に下宿しています。

県外メンバーは1人だけ

名前 出身中学 中学所属
1 柴田 蒼亮 2 岐阜 泉中学 岐阜東濃シニア
2 小鎗 稜也 3 岐阜 小金田中学 岐阜中濃ボーイズ
3 坂口 路歩 3 岐阜 岐阜中央中学 岐阜シニア
4 駒瀬 陽尊 3 岐阜 笠松中学 岐阜中央ボーイズ
5 内山 元太 2 岐阜 三輪中学 関ボーイズ
6 稲熊 桜史 2 岐阜 中津川第二中学 岐阜東濃ボーイズ
7 宮川 鉄平 3 岐阜 大野中学 岐阜西ボーイズ
8 渡邉 璃海 2 岐阜 小泉中学 岐阜中濃ボーイズ
9 横山 温大 3 岐阜 緑陽中学 愛知江南ボーイズ
10 豊吉 勝斗 2 岐阜 岐北中学 岐阜西ボーイズ
11 和田 聖也 2 岐阜 不破中学 中学軟式野球部
12 中下 絢太 3 岐阜 那加中学 愛知江南ボーイズ
13 丹羽 駿太 1 愛知 犬山東部中学 岐阜青山ボーイズ
14 加藤 里玖斗 3 岐阜 島中学 岐阜中央ボーイズ
15 関口 文翔 3 岐阜 岐北中学 岐阜西ボーイズ
16 神山 堪輔 3 岐阜 島中学 岐阜中央ボーイズ
17 河﨑 広貴 3 岐阜 岐阜中央中学 岐阜西ボーイズ
18 今津 翔太 3 岐阜 興文中学 西濃ボーイズ
19 本多 真大 2 岐阜 羽島中学 岐阜シニア
20 渡辺 大雅 2 岐阜 郡南中学 岐阜東濃ボーイズ
夏の甲子園大会での公立勢の優勝は「がばい旋風」で有名な佐賀北高校の2007年が最後です。佐賀北高校の決勝戦の相手は今大会で一番注目された?広陵高校でした
決勝戦は完全に広陵高校が有利に試合を進めたものの、佐賀北高校の副島選手が奇跡の満塁ホームランを8回に放ち、そのまま逃げ切りました。当時の広陵高校のバッテリーは野村投手(広島)と小林捕手(巨人)の黄金バッテリーでした。
今大会に佐賀北高校が出場したのも、何か因縁めいたものを感じます
あの時の佐賀北高校は完全に観衆を味方に付けての試合でしたが、今日の県岐阜商対横浜の試合も同様の雰囲気。

惜しくも敗れた横浜の奧村主将は
「(県岐阜商は)チームとしてすごい応援されている。自分たちも愛されるチームを目標に掲げてやってきた中で、それを今日は実感した。球場の雰囲気がアウェーのような感じだった。実力以上に怖かった部分。その中でも力を出さないといけなかった」と振り返っています
準決勝の相手は日大三と決まりました。
正直、またも劣勢が予想されますが、今の県岐阜商には「勢い」と「観客=味方」が付いています。特に今日の横浜が感じた「アウェー」感は日大三に、とっても驚異となるでしょう。